日頃から格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申しあげます。
SPREADは、お使いのインタフェースに組み込んで使用する、多機能で使いやすいスプレッドシートコンポーネントです。SPREADはすべての機能を備えるスプレッドシートとして設定できますが、テーブルやデータ入力コントロールとして、データベースに接続して使用することも可能です。また、印刷プレビュー用のコントロールも用意されているため、実際に印刷する前に、スプレッドシートをプレビュー表示することができます。さまざまなアプリケーション開発にSPREAD 7.0J をご活用いただければ幸いです。
弊社では、登録ユーザーの皆さまに、無償E-Mail サポートをはじめとする「PowerTools®サポートサービス」を提供しています。販売店でパッケージ版を購入された場合、「GrapeCity ソフトウェア製品証」に記載された製品情報を元に、
弊社Webサイトよりユーザー登録手続きを行ってください。弊社でのユーザー登録が済みしだい、サポートサービスのご利用が可能になります。
なお、弊社より直接購入された場合は、購入時点でユーザー登録が行われるため、登録手続きを行っていただく必要はありません。
また、弊社の
Webサイト では、新製品情報、トライアル版・アップデートモジュール・カタログのダウンロード、テクニカル情報など、ソフトウェア開発に役立つホットな情報を満載しています。このリリースノートや製品ヘルプと合わせて、SPREAD 7.0J のご利用に役立つことを願っております。
グレープシティ株式会社
パワーツール開発チーム
〒981-3205 宮城県仙台市泉区紫山 3-1-4
Web:
http://www.grapecity.com/japan/
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SPREAD 7.0Jをインストールするには、Webサイトからダウンロードした(または、配布CDに含まれる)以下のインストールファイルを実行します。
Spread70J_yyyymmdd.exe
(yyyymmddはインストーラのリリース時期によって変わります)
配布CDからインストールを実行する場合、上記のインストールファイルを直接実行する必要はありません。コンピュータにCDをセットするとメニューが表示されるので、メニュー上の[インストール]をクリックし、指示に従うことでインストールできます。
1. 必要なハードウェアとソフトウェア
SPREAD 7.0Jをご使用いただくには、以下のハードウェアとソフトウェアが必要です。
ハードウェア
CDドライブ (パッケージ版の場合のみ)
20MB以上の空き領域を持つハードディスクドライブ
ソフトウェア
Visual Basic 6.0(Windows 98/Me/NT/2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008)
Internet Explorer 6.0以上
■ 注記 ■
- Visual Basic 6.0 は Service Pack 3 以上が必要です。
- Windows NT 4.0 は Service Pack 3 以上が必要です。
- Windows Server 2003、Windows Vista または Windows Server 2008 で使用する場合、Visual Basic 6.0 は Service Pack 6 が必要です。
- Windows XP/Server 2003/Vista/Server 2008は32ビット(x86)のみ対応しています。
- すべて日本語環境です。最新情報はWebサイトでご確認ください。
2. インストールの内容
SPREAD 7.0Jのセットアッププログラムは、次の構成でファイルをコピーします。インストール結果について詳しく知るには、ユーザー指定フォルダに作成されるインストールログファイル(INSTALL.LOG)を参照してください。インストールログファイルはテキスト形式のファイルとなっています。
\<User Folder>\
INSTALL.LOG
REGIST.BAT
REGSVR32.EXE
SPREAD70RELEASENOTE.HTM
UNINST.EXE
UNINST.INI
UNREGINF.EXE
UNREGIST.BAT
\Control\
FPSPR70.DEP
FPSPR70.OCX
FPSPRU70.DEP
FPSPRU70.OCX
SS70PP.DLL
\Include\
SSOCX.BAS
\Links\
FEEDBACK.HTM
GRAPECITYWEB.URL
README.HTM
SUPPORTFORM.HTM
SUPPORTINFO.HTM
SUPPORTPOLICTY.HTM
USERSERVICE.URL
\Samples\
※サンプルに関してはSample.htmを参照してください。
\Tool\
SPREAD7UPGRADE.EXE
\<Windows Directory>\
LICENSE.DAT
\<Windows System Directory>\
FPIMAGE.DLL
SD32D70J.EXE
SPR32D70.DLL
SD32DU70J.EXE
SPR32DU70.DLL
\Help\
SPREAD70J.CHM
※以下のファイルは、既存のファイルバージョンが古い場合にのみコピーします。
MFC42.DLL MFCランタイムDLL(6.0.8447.0)
MFC42U.DLL MFCランタイムDLL(6.0.8447.0) (UNICODE版)
MSVCRT.DLL CランタイムDLL(6.0.8397.0)
3. 主要ファイルの説明
ファイル名 |
説明 |
FPIMAGE.DLL |
SPREADの画像変換ライブラリ ファイルバージョン: 7.0.0.8 |
FPSPR70.DEP |
FPSPR70.OCXの依存情報ファイル |
FPSPR70.OCX |
fpSpread / fpSpreadPreviewコントロール(ADO ANSI版) ファイルバージョン: 7.0.0.49 |
FPSPRU70.DEP |
FPSPRU70.OCXの依存情報ファイル |
FPSPRU70.OCX |
fpSpread / fpSpreadPreviewコントロール(ADO UNICODE版) ファイルバージョン: 7.0.0.49 |
INSTALL.LOG |
セットアップログファイル |
LICENCE.DAT |
SPREADのライセンス情報 |
REGIST.BAT |
レジストリ登録バッチファイル |
REGSVR32.EXE |
レジストリ実行モジュール |
SD32D70J.EXE |
SPREADデザイナ ファイルバージョン: 7.0.0.49 |
SD32DU70J.EXE |
SPREADデザイナ(UNICODE版) ファイルバージョン: 7.0.0.49 |
SPR32D70.DLL |
SPREADデザイナ サポートDLL ファイルバージョン: 7.0.0.49 |
SPR32DU70.DLL |
SPREADデザイナ サポートDLL(UNICODE版) ファイルバージョン: 7.0.0.49 |
SPREAD70J.CHM |
SPREAD 7.0J ヘルプファイル |
SPREAD70RELEASENOTE.HTM |
リリースノート(このファイル) |
SS70PP.DLL |
プロパティページDLL |
SSOCX.BAS |
SPREAD定数定義ファイル(Visual Basic 標準モジュール) |
UNINST.EXE |
アンインストーラ |
UNINST.INI |
アンインストーラ初期化ファイル |
UNREGINF.EXE |
アンインストーラ(レジストリ情報削除ユーティリティ) |
UNREGIST.BAT |
レジストリ登録解除バッチファイル |
\Links\*.htm |
弊社Webサイトの主要ページへのリンク |
\Samples\*.* |
SPREAD 7.0J サンプル |
SPREAD7UPGRADE.EXE |
SPREAD 7.0J 移行ツール |
4. アンインストール
SPREAD 7.0Jをアンインストールするには、次のいずれかの作業を行います。アンインストールでは、製品をインストールしたフォルダに含まれるアンインストールユーティリティが自動的に使用されます。
- スタートメニューの「PowerTools SPREAD Ver.7.0J」から「アンインストール」を実行する。
- コントロール パネルの「アプリケーションの追加と削除」または「プログラムの追加と削除」から「PowerTools SPREAD Ver.7.0J」を実行する。
上記のいずれかを実行することで、システムからSPREAD 7.0Jのファイルが削除されます。
アンインストールには、「自動」と「詳細」の2つのモードがあります。
「自動」を選択すると、インストール済みのすべてのファイルをアンインストールします。「詳細」を選択するとアンインストールするファイルを個別に指定することができます。ただし、インストール後にファイルを移動した場合や、INSTALL.LOG ファイルを消去した場合は無効です。
■ 注記 ■
- インストール後にファイルを移動した場合や、INSTALL.LOG ファイルを消去した場合は、アンインストールを実行できません。また、インストール後に作成されたファイルは、アンインストールでは削除されません。
- アンインストールの際には INSTALL.LOG ファイルに記述されているファイルを一括削除します。それ以外のファイルは削除しません。
- SPREAD の旧バージョン と SPREAD Ver.7.0J が共存している環境において、旧バージョンをアンインストールした場合、SPREAD Ver.7.0J が使用できなくなります。この場合は、SPREAD Ver.7.0J を再度インストールしてください。
- UNICODE用のOCX、DLLはWindows 98 / Me の環境にはインストールされません。
ActiveXコントロール(*.OCX)および ActiveX DLLは、設計時や開発時、あるいはこれらを登録したアプリケーションを実行する前に、必ずシステム環境にレジスト(登録)する必要があります。さらに、1つのコンピュータにデュアルブートで複数OSを使用している場合は、使用する環境毎にそれぞれ登録する必要があります。
1. システムレジストリ(System Registry)
開発環境マシン
Visual Basicの開発環境で登録済みのActiveXコントロール(*.OCX)の一覧を参照するには、以下の操作を行います。
[プロジェクト]メニューの[コンポーネント]を選択
コンポーネントが正常にシステムに登録されている場合は、一覧にコンポーネント名が表示されます。コンポーネントの登録は、製品をインストールする際にセットアッププログラムが自動的に行いますが、万一登録が正常に行われていない場合は手動で登録を行う必要があります。この場合は、後述の「コンポーネントのレジスト(登録)方法」の説明を参照して登録を行ってください。
エンドユーザー側のマシン
コンポーネントを使用したアプリケーションをエンドユーザーのマシン上で正常に動作させるためには、使用したコンポーネントのファイル(*.OCX、*.DLL)をアプリケーションと同じディレクトリか、パスの通ったディレクトリに配置し、各コンポーネントをレジストしてください。
2. コンポーネントのレジスト(登録)方法および手順
自動登録の場合の操作手順
ActiveXコントロール(*.OCX)を登録する場合
- Visual Basic を起動します。
- メニューから[プロジェクト]−[コンポーネント]を選択します。
- 「コントロール」タブの〈参照〉ボタンをクリックします。
- コントロールをインストールしたディレクトリからレジストするActiveXコントロールファイル(*.OCX)を選択し、〈OK〉ボタンをクリックします。
- コントロール一覧に選択したコントロール名が追加されるので、そのまま項目を選択しチェックボタンをオンの状態にし、〈OK〉ボタンをクリックします。
手動登録の場合の操作および手順
手動登録を行う場合は、REGSVR32.EXEが必要になります。本製品をインストールすると、このファイルはユーザー指定のディレクトリにインストールされます。
ActiveXコンポーネント(*.OCX)の手動登録は、コマンドプロンプトまたは[ファイル名を指定して実行]ダイアログで行います。
以下は、REGSVR32.EXEがCドライブのルートに存在し、FPSPR70.OCXファイルをC:\WINDOWS\SYSTEM ディレクトリにコピーして登録を行う場合の例です。
C:\REGSVR32.EXE C:\WINDOWS\SYSTEM\FPSPR70.OCX
コンポーネントが正常に登録された場合は、通知メッセージが表示されます。
■ 注記 ■
コンポーネントはフルパスで指定してください。
3. Visual Basicのセットアップツールによる配布プログラムの作成
Visual Basic 6.0のセットアップ作成ツールは、コンポーネントを使用したアプリケーションの配布プログラムを作成するときに、各コンポーネントの依存ファイル(*.DEP)を参照します。依存ファイルには各コンポーネントが必要とするファイル情報やレジストリ情報が含まれています。
以下に、その設定例を示します。
SPREADコントロール(ADO ANSI版)
[FPSPR70.OCX]
Dest=$(WinSysPath)
Register=$(DLLSelfRegister)
Uses1=mfc42.dll
Uses2=msvcrt.dll
[mfc42.dll]
Dest=$(WinSysPathSysFile)
Register=$(DLLSelfRegister)
[msvcrt.dll]
Dest=$(WinSysPathSysFile)
SPREADコントロール(ADO UNICODE版)
[FPSPRU70.OCX]
Dest=$(WinSysPath)
Register=$(DLLSelfRegister)
Uses1=mfc42u.dll
Uses2=msvcrt.dll
[mfc42u.dll]
Dest=$(WinSysPathSysFile)
Register=$(DLLSelfRegister)
Uses1=
[msvcrt.dll]
Dest=$(WinSysPathSysFile)
Uses1=
本製品にはこれらの依存ファイルが添付されているため、Visual Basicのセットアップ作成ツールで配布プログラムを作成するときに、必要なファイルが自動的に組み込まれます。またこの場合、配布先環境へのレジストリ登録も自動で行われます。
■ 注記 ■
セットアップ作成ツールについての詳細は、Visual Basicのオンラインマニュアルを参照してください。
4. 登録に失敗する原因
登録に失敗する主な原因として、以下のことが考えられます。
- REGSVR32.EXEがコンポーネントを認識できない
- 必要なMFCサポートDLLが不足している
- 必要なOLEオートメーションサポートDLLが不足している
SPREAD 7.0Jは従来のバージョンの上位互換製品です。従来バージョンのADO(OLEDB)版のコントロールを使用しているプロジェクトは、Visual Basicで開くときに自動的にSPREAD 7.0JのANSI版にアップグレードされます。ただしDAO版のコントロールはSPREAD 7.0Jではサポートされないため、Visual Basicでは移行されません。DAO版のコントロールを移行するにはプロジェクトの修正が必要です。詳しくは製品オンラインヘルプの「SPREADの移行ガイド」をご参照ください。
SPREAD 7.0Jをインストールしようとすると、プロダクトキーを要求する入力ボックスが表示されます。ここでプロダクトキーの入力ボックスに"TRIAL"と入力し、〈次へ〉をクリックして継続すると、製品を未登録版(トライアル版)としてインストールできます。ここでは、SPREAD 7.0J トライアル版の使用に際し、ご注意いただきたい点について説明します。
1. 著作権、免責事項、および配布条件
- SPREAD 7.0J トライアル版は米国 FarPoint Technologies 社が著作権を有している製品です。
- グレープシティ株式会社は、SPREAD 7.0J トライアル版を使用した結果については、いかなる保証も行いません。また、SPREAD 7.0J トライアル版の使用によりお客様または第三者が被った直接的、または間接的ないかなる損害についても弊社は責任を負いません。
- SPREAD 7.0J トライアル版を使用したプログラムの配布または販売を行うことはできません。
- SPREAD 7.0J トライアル版を継続して、もしくは製品の評価の目的以外でご使用になられる場合、またはSPREAD 7.0J トライアル版を使用して作成したプログラムを第三者に配布する場合には、必ずライセンスの購入が必要になります。
2. 使用条件とサポート
- SPREAD 7.0J トライアル版は、インストール後30日間だけ、製品の評価目的においてのみ使用することができます。インストール後30日を過ぎると使用できなくなります。
- SPREAD 7.0J トライアル版に対する一切のテクニカルサポートは行いませんので、あらかじめご了承ください。使用方法、バグなどに関する質問にはお答えいたしません。
3. トライアル版と製品版との相違点
- SPREAD 7.0J トライアル版は、アプリケーションの作成用のライセンスの設定が行われません。
- SPREAD 7.0J トライアル版に、機能的な制限はありません。トライアル版に関するダイアログが、設計時と実行時にポップアップする以外は、製品版と全く同じように試用することができます。
4. その他
以下は、SPREAD 7.0J に関する使用上の注意点と制限事項です。
セル型関連
- 西暦を2桁で表示する日付型セルにおいて、ポップアップカレンダーから日付を選択した後に再びカレンダーを表示すると、先の選択日が無視されてしまう
ことがあります。これは、TwoDigitYearMaxプロパティの設定値(基準年)をもとにした、2桁であらわすことのできる有効な日付の上限/下限が正しく設定されていないために発生します。
- チェックボックス型セルにカスタムピクチャを設定する場合は、すべてのインデックス(TypeCheckPictureプロパティ)にピクチャを設定してください。カスタムピクチャを1つでも設定すると、デフォルトのピクチャは使用されません。
仮想モード関連
- 仮想モードとデータバウンドを併用する場合、仮想モードの仕様で行番号が正しく表示されない場合があります。これは、コントロールが行数を判定するために使用する VirtualMaxRowsプロパティの値がデフォルトの -1 になっているためです。データ(レコード)の読み込みが完了した時点で、VirtualMaxRowsプロパティを適切な行数に設定してください。
- VirtualMaxRowsプロパティに-1を設定していると、行の総数が不定のため、スク
ロールバーの動作が安定しません。データ(レコード)の読み込みが完了した時点で、VirtualMaxRowsプロパティを適切な行数に設定してください。
- 仮想モードで行の総数を設定する場合は、MaxRowsプロパティの代わりに、VirtualMaxRowsプロパティを使用します。しかしながら、仮想モード時においてもMaxRowsプロパティによってバッファ領域が確保されるため、必要以上にリソースを消費しています。仮想モード時には、MaxRowsに小さな値を設定してください。
オペレーションモード関連
- OperationModeプロパティを「2-行モード」に設定すると、コマンドボタン型セ
ルやコンボボックス型セルのドロップダウンボタンは表示さません。入力モードが ON に切り替わった瞬間に表示され、OFFになると再び非表示になります。
- OperationModeプロパティの変更を、実行時に動的に行うと、以下のような問題が発生する可能性があります。OperationModeプロパティの動的な変更は避けてください。
- セル選択位置の乱れ
- 不正なレコードフィールドの更新
- キャレットの消滅
- 描画の乱れ
イベント関連
- DataFillEventプロパティを設定する前にDataSourceを設定すると、DataFillイベントは発生しません。
- EditMode、TopLeftChangeイベント内でフォームをモーダル表示すると、スクロールバーの上下矢印ボタンを押したときに、ボタンがクリック状態のままになってしまいます。Visual Basic のモーダルフォームや MsgBoxステートメントは、イベント処理を一時停止状態にしてしまうため、SPREADが内部で処理しているイベント制御に支障をきたします。EditModeやTopLeftChangeイベントでは、モーダルウィンドウの表示を避けてください。
- LeaveCell、LeaveRowの各イベント内でアクティブセルの変更(SetActiveCellメソッド)やフォーカスの移動(フォームの表示)、及び SendKeysステートメントなどを使用すると、表示が異常になることがあります。
- LeaveCell、LeaveRowの各イベント内で以下のステートメントを実行し、マウスまたは矢印キーでセル移動すると、コントロールが固まってしまいます。
fpSpread1.Enabled = False
fpSpread1.Enabled = True
LeaveCellやLeaveRowイベントでは、コントロールの有効・無効の切り替えを
避けてください。
- DrawItemイベントで、モーダルウィンドウを表示(フォームのモーダル表示や
MsgBoxステートメントを実行)すると、オーナー描画セルが正しく描画されません。
DrawItemイベントでは、モーダルウィンドウの表示を避けてください。
- Windows 2000ではPrintAbortイベントが発生しません。PrintAbortイベントがいつ発生するかはオペレーティングシステムによって決定されますが、Windows 2000はこのイベントを発生しません。
表示関連
- 行ヘッダ、列ヘッダを非表示にした場合、最左列の左辺、および最上行の上辺の罫線は表示されません。
- EditModePermanentプロパティを Trueに設定し、ColsFrozenプロパティの値よりもスプレッドシートの表示する列を少なく調整します。そのとき、[Enter]キーにてカーソルを移動させると、隠れたセルの左端(Col = 0) の表示が消えてしまいます。また、この状況でキャレットが固定列上にある場合にスクロールすると、キャレットが消えてしまいます。固定行列を設定した場合は、かならず固定行列より多くの行列を表示するように、コントロールのサイズを調整してください。
- スプレッドシートに対して何らかのプロパティ設定を行ったあとで、UnitType
プロパティを変更すると、行列のセルの幅や高さが乱れます。UnitTypeプロパティの設定は、必ず、すべての設定の前に行ってください。
プレビュー&印刷関連
- セル型がコマンドボタン型、ピクチャ型、チェックボックス型(未チェック)、コンボボックス(未選択)の場合、SPREADはこれらのセルがデータを保持していないとみなします。このとき、PrintUseDataMaxプロパティを Trueに設定して印刷&プレビューを実行してもセルは出力されません。
- コンボボックス型セルのドロップダウンボタンは、印刷&プレビューされません。
- 出力結果はご利用のプリンタドライバに依存します。(実際の印刷/印刷プレビュー画面における出力結果の相違や、異なるプリンタ間における出力結果の相違を吸収する機能はありません)
ソート関連
- 同一データ(ソート範囲に複数の同一データが存在する場合)のソート結果は保証されず、ソート実行毎に並び順不定などの現象が発生します。
この場合はSortKeyプロパティを利用し、データが一意となるように予め複数のソートキー(第1キー、第2キー、・・・)を指定しておく必要があります。
(SPREAD7.0Jでは並べ替えの判断基準にはソートキーに指定された範囲だけを使用します)
- 昇順/降順共に、空白(未入力)セルは最後にソートされます。
UNICODE版
UNICODE版のコントロールは、UNICODEキャラクタの入力・表示をサポートするほかは、基本的にはANSI版と同様の機能を提供します。
ただし次の点において仕様が異なります。UNICODE版を使用する場合、また既存のプロジェクトをUNICODE版に移行する場合は、これらの違いについてご注意ください。
- TypeMaxEditLenプロパティはANSI版では入力可能な文字数をバイト数単位で設定しますが、UNICODE版では文字数単位になります。UNICODE版を使用して従来と同様にバイト数単位で入力文字数を制限するには、次のようなコードをEditChangeイベントおよびChangeイベントに記述して対応できます。
Private Sub fpSpread1_EditChange(ByVal Col As Long, ByVal Row As Long)
Dim sText As String
With fpSpread1
.Col = Col
.Row = Row
If .CellType <> CellTypeEdit Then Exit Sub
'入力された文字をANSIコードに変換
sText = StrConv(.Text, vbFromUnicode)
'文字列の長さをバイト数で調べる
If LenB(sText) > .TypeMaxEditLen Then
'文字列をバイト数で切り出す
sText = LeftB(sText, .TypeMaxEditLen)
'文字列をUNICODEにもどす
.Text = StrConv(sText, vbUnicode)
End If
End With
End Sub
- マスク型セルで全角文字のキーワードはANSI版では「&&」ですが、UNICODE版は「&」です。
- 表計算関数の「CODE」および「CHAR」はANSI版ではExcelと同様にJISコードで文字を処理しますが、UNICODE版ではUNICODEで処理します。
シートのスクロール
- マウスホイール機能によるスクロール動作については全てマウスドライバに依存します。(製品側から動作を制御することはできません)
SPREADに関する基本的なマウスホイールの動作は以下のようになります。
条件 | スクロール動作
|
編集状態のセルが表示範囲外にある場合 | マウスホイールによるスクロールが可能です
|
編集状態のセルが表示範囲内にある場合
| マウスポインタの位置によって次のように動作が変化します
- マウスポインタが編集中のセル上にあるとスクロールできません
- 編集中のセル以外のSPREAD上にあるときはスクロールできます
- マウスポインタがSPREADの外にあるときはスクロールできません
|
Excel形式ファイルのインポートとエクスポート
- Excel 2007 (OpenXML) 形式ファイルのインポートおよびエクスポートには対応していません。
(Windows XP/Windows Server 2003にインストールした場合も同様です)
その他
- AllowDragDropプロパティを Trueに設定してセルをドラッグ&ドロップする場合には、RestrictColsやRestrictRowsプロパティによる入力制限が無効になります。
- [Copy/Move/SwapColRange],[Copy/Move/SwapRowRange],[Copy/Move/SwapRange]の各メソッドのCol2引数またはRow2引数に、それぞれCol引数、Row引数よりも小さい値を設定すると処理が行なわれません。
- 行を挿入すると、選択された行内のデータと、この行の下に位置する全行のデータが1行ずつ下に移動し、スプレッドシートの最後の行は削除されます。また、行数が0の状態で行を挿入した場合はヘッダの情報が失われます。最後の行が削除されないようにするには、行を挿入する前に最大行数(MaxRows プロパティ)を増やしてください。
列の挿入についても同様で、右端の列が削除されないようにするには、列を挿入する前に最大列数(MaxCols プロパティ)を増やしてください。
ここに記載されている内容は、ライセンス認証を受けて正規にインストールされた製品を対象としています。トライアル版には、適用されません。トライアル版の使用条件については、「
トライアル版」に記載しています。
1.適用の対象
以下の条項は、お客様がこの契約書と共に入手されたグレープシティ株式会社(旧:文化オリエント株式会社、以下「グレープシティ」といいます)のソフトウェア製品(コンピュータプログラムとその他の関連資料を含み、以下「本製品」といいます)に適用します。本製品は、著作権法により保護されています。お客様は以下の条件により本製品の使用を許諾されます。
2.使用権
- お客様は、本製品を、単一のコンピュータにおいて非独占的に使用することができます。ネットワークサーバーに本製品をインストールし、複数のコンピュータを接続して使用する場合は、接続台数分のライセンスが必要となります。
- お客様は、正規のユーザー登録を行った担当者の管理下においてのみ、本製品を使用できます。
- お客様は、お客様が販売する製品に本製品のランタイムモジュールを組み込み、再配布することができます。ただし、この場合においても本製品の使用法やその他の一切を公開することはできません。また、販売する製品には本製品の著作権を明記しなければなりません。
この著作権表示は以下のような形態で、マニュアル、アプリケーション内のいずれかに行う必要があります。
SPREAD
Copyright (C) 2004 - 2008 FarPoint Technologies, Inc.
3.禁止事項
- お客様はいかなる事由によっても本製品を譲渡、販売、転貸することはできません。
- お客様はバックアップを目的とする以外に本製品を複製することはできません。
- お客様は本製品をリバースエンジニアリング、逆コンパイル、または逆アセンブルすることはできません。
- お客様はいかなる事由によってもアプリケーション開発環境を持つソフトウェアに本製品をバンドルして再配布することはできません。
また、実行時での使用を目的とした場合を除き、本製品を組み込んで作成したコンポーネントを再配布することはできません。
4.保証の範囲および免責事項
- 本製品にグレープシティの責に帰すべき物理的な欠陥(ディスクの破損など)があった場合、本製品購入後90日以内に限り、無償で欠陥のない商品と交換するか、またはその製品の購入代金相当額を限度とする対価を支払います。
- グレープシティは前項に定める場合を除き、本製品に関していかなる保証も行いません。グレープシティはいかなる場合にも、お客様が本製品を使用し、または運用した結果、直接または間接的に生じる損害に関して一切責任を負いません。
5.契約期間
- 本契約はお客様が製品を受領した日から発効します。受領日は証票により確認するものとします。
- お客様が、本契約の条項のいずれかに違反した場合、本契約は自動的に終了します。この場合、製品の購入代金は返還いたしません。
6.契約の終了
- お客様は、グレープシティから購入した本製品と説明書などを含む添付品、及びその複製物のすべてを破棄し、その旨を証明する文書をグレープシティに送付することにより本契約を終了させることができるものとします。
7.製品内容の変更
- グレープシティはお客様に対する何らの予告なしに本製品の仕様を変更することがあります。
- グレープシティは、本製品改良のため、お客様に対する何らの予告なしにプログラムの改変を行うことがあります。
8.サポートサービス
- グレープシティが提供するサポートサービスは、3か月前にお客様に通知することによりサポートサービスの停止やサポート形態の変更を行う場合があることを、お客様は了承するものとします。
©2008 GrapeCity inc. All rights reserved.
【商標および登録商標】
・GrapeCity、PowerTools はグレープシティ株式会社の登録商標です。
・SPREAD は米国 FarPoint Technologies 社の商標ならびにグレープシティ株式会社の登録商標です。
・その他記載されている製品名は各社の登録商標または商標です。